蟻の飼い方
■アリを飼う楽しみ

アリの飼育といえば、ビンに土を入れてアリが巣を掘るのを観察したりと、多くの人が子供の時に経験があるのではないでしょうか?
最近ではゲルに巣を掘らせて立体的に巣を観察するような飼育容器も販売されています。
もちろん、アリが迷路のような巣を掘るところを観察するのはとても面白いですが、アリの飼育で最も面白いのは、他の昆虫では見ることのできない、家族で協力をして生きていく社会生活にあると思っています。
アリが大きなアゴを器用に使い、小さな卵や幼虫の世話をする姿などは、私たち人間や、他の哺乳類や鳥類と同じように子に対する強い愛情を感じることができるのです。


アリの複雑なコミュニケーション方法、エサ集め、子育てなどは、何時間観察していても飽きません。
また、大切に飼育をしているアリがたくさん産卵して、働きアリが増えていくのは、見ていてとても幸せな気持ちになります。
アリたちは、見ている人に、発見や驚き、感動などを与えてくれます。
アリたちの素晴らしい世界に、きっと驚かされると思います。

1号では、頂上にあるアクリルケースが地上を再現した場所で、それより下のチューブと試験管が地中となっています。
そのため、エサは頂上部のアクリルケース(地上)に入れることで、試験管(地中)にいる働きアリが、エサを取りにくるのです。
まず、エサ場を止めているクランプを外し、付属のシャーレにエサを入れます。
しばらくすると、エサ探しをしている働きアリがエサ場へやってきます。
そしてエサを見つけた働きアリは、そ嚢(そのう)にエサをためて巣へ戻ります。
このとき巣へ帰るまでの道には、再びエサ場へ行けるように“道しるべフェロモン”を出しながら戻ります。
巣に帰ってきた働きアリは、そ嚢に貯めたエサを仲間に吐き戻して与えます。
このときの吐き戻しは、エサを分けるというよりも、「こんなエサを見つけたよ!」と仲間に知らせることが主な目的のように見えます。
仲間がエサを見つけたことを知った空腹の働きアリたちは、興奮したように動き出し、エサ場までの道についている“道しるべフェロモン”をたどりながら、エサ場へ向かってエサを集めに行きます。
公園などでよくみるアリの行列は、これが繰り返し行われて、多くの働きアリがエサを集めに行く事でできています。
水は試験管に入っているため、補給する必要はありません。
しかし3~6ヶ月で試験管を交換します。
交換する時は、新しい試験管をつないで簡単に移す事ができます。
詳しい方法は、付属の説明書を参考にしてください。
ムネアカオオアリを飼育した場合、1本の試験管で暮らせる数は20匹ほどです。
1号には合計4本の試験管がありますが、この中の2本は水のない試験管になっています。
この水のない試験管の役割は、ゴミ捨て場と、サナギ部屋です。
アリはとても綺麗好きで、食べかすや糞などは一箇所にまとめる習性があります。
このときに空の試験管をゴミ捨て場にするのです。
また、サナギはやや乾燥気味の場所に置くほうが良いのか、アリたちは空の試験管にサナギをよく集めます。
このため、2本の試験管には水を入れていないのです。
水の入った試験管は2本なので、働きアリの数が50を超えたら、試験管を増やして増築する事をお勧めします。
試験管は、別売のクランプ、ムッフ、チューブを使用していくらでも増やす事ができます。

そのため、エサは真横のアクリルケース(地上)に入れることで、石膏部分(地中)にいる働きアリがエサを取りにくるのです。
エサを入れてしばらくすると、エサ探しをしている働きアリがエサ場へやってきます。
そしてエサを見つけた働きアリは、そ嚢(そのう)にエサをためて巣へ戻ります。
このとき巣へ帰るまでの道には、再びエサ場へ行けるように“道しるべフェロモン”を出しながら戻ります。
巣に帰ってきた働きアリは、そ嚢に貯めたエサを仲間に吐き戻して与えます。
このときの吐き戻しは、エサを分けるというよりも、「こんなエサを見つけたよ!」と仲間に知らせることが主な目的のように見えます。
仲間がエサを見つけたことを知った空腹の働きアリたちは、興奮したように動き出し、エサ場までの道についている“道しるべフェロモン”をたどりながら、エサ場へ向かってエサを集めに行きます。
公園などでよくみるアリの行列は、これが繰り返し行われて、多くの働きアリがエサを集めに行く事でできています。
裏面に2箇所ある小さな穴から、付属のシリンジを使って水を流し込みます。
1回の補給する水の量は20~30ccほどです。
詳しい方法は、付属の説明書を参考にしてください。

ムネアカオオアリの場合、働きアリが100匹を超えたら増築が必要になります。
連結できるように両方に穴の開いた2号ミニ連結用を使用するか、チューブをコネクターで2本に分けて、石膏巣などを連結させる事もできます。
蟻マシーン2号やミニでは、大小様々な部屋を用意してあるので、アリたちが部屋を使い分けでき、自然に近い状態を観察する事ができます。
働きアリの数が少ない場合は、使う部屋も少なくなりますが、働きアリが50匹を超えてくると、卵部屋、幼虫部屋、サナギ部屋、エサの貯蔵部屋、ゴミ捨て場、女王部屋など、アリたちが部屋を自由に使い分けします。

部屋の使い分け、エサ集めなど、アリ本来の姿を観察する事ができます。

エサは分解した後に、口移しで幼虫や女王にも与えられます。

この餌場から仲間の部屋に向かう途中には、道しるべフェロモンがつけられます。
仲間に出会った働きアリは、そ嚢に貯めたエサを、少しだけ吐き戻して分け与え、エサの存在を知らせます。
エサの存在を知った、他の仲間たちは、道しるべフェロモンを辿りなら、エサ場へ向かうのです。
しばらくすると、餌場には多くの働きアリが集まってきます。

巣の中では、たくさんの仲間たちがエサを待っています。
このように大きなエサを見つけた場合、多くは女王の部屋ではなく、別の部屋で解体してから、幼虫部屋や女王部屋へ運びます。
解体部屋があるのです


ハリアリ類は、他のアリに比べて掃除が苦手なのか、巣が汚れるのが早いようです。
ハリアリ類は脚に滑り止めがないため、餌場のチューブは、入りやすいように地面に接するようにします。
働きアリがエサを集めてくれるおかげで、女王や幼虫が生きていく事ができるのです。

AntRoomで販売しているアリは、すべて8mmの穴の開いたケースに入れてお届けいたします。
このケースで飼育していた場合は、蟻マシーンの餌場を取り外し、代わりにケースを繋げるだけでアリたちは居心地の良い蟻マシーンへと引越しを始めます。
別のケースで飼育している場合も、同じようにチューブで繋げればアリたちは引越しを始めます。

■アリを新居へ移す方法
アリの飼育で必ず行う事になる飼育ケースの移動。
主に飼育ケースを清掃する時や、新たなケースに移すときに行います。
アリの数が少ない場合は簡単に行えますが、働きアリが数十匹いるような場合は卵や幼虫もたくさんいるため慎重に行わなければいけません。
実はアリの習性を利用する事で、簡単にコロニーを新居へ移動させる事ができるのです。
アリは野外でも、住んでいる環境が悪くなったり、より良い環境を見つけると引越しをするのです。
人間が無理やりアリを移動させるのではなく、アリが好む環境を作り出すことで、アリに新居へ移動してもらうのです。たとえば石膏巣で飼育をしていて、ケースが汚れてきたため、新たな石膏巣に移したい時は、この2つを連結させて、移したいほうのケースをアルミホイルなどで覆い暗くします。
多くの場合は、これだけで新居へ引越しをするはずです。
しかし、いくら暗くしても、その場所が乾燥している場合は、明るくても湿度のあるケースに留まってしまうのです。
より良い環境を見つけた働きアリは、巣に帰り仲間に新たな巣の場所を伝えます。
このとき、道しるべフェロモンを使って誘導する以外に、アゴを銜え持ち上げて新居へ運ぶ事もあります。
このとき銜えられたアリは、足や体を丸めて、運ばれやすい体制になります。
引越しが始まると、あっという間にコロニー全体が移動を開始して、100匹以上のコロニーであっても、数十分から1時間以内にはすべての個体が引越しを完了してしまいます。

このケースでは、小型種から大型種まで飼育することができます。。
ムネアカオオアリやクロオオアリなどの大型種も、石膏飼育ケースを連結させることで飼育できます。
この石膏飼育ケースには穴があけてあるため、チューブを使って餌場を連結させることができ、またアリの家族が多い場合は、穴が2つ開いている石膏飼育ケース(連結用)を連結させて巣を増やす事ができます。
石膏はカビやすいので触れないようにしてください。
またエサ(特に液体)もカビの原因になりますので、石膏に触れないように別容器の餌場に入れるようにしてください。

両端の2箇所に穴が開いているため、他の石膏飼育ケースや、餌場と連結させる事ができます。

穴が2箇所にあけてあります。
石膏を敷いていないので、石膏飼育ケースと連結させて、餌場として使用します。


左の石膏飼育ケースが巣となり、右の餌場にエサを入ると働きアリがエサを集めに来ます。

この場合、石膏飼育ケースの外が餌場となるので、広々と飼育することができます。


水分補給の期間や水分量は、飼育温度や環境によって異なりますが、月に一回ほど行います。
まずチューブを抜いて、その穴からシリンジなどを使って水を足します。
水分補給がしやすいように、蓋に穴をあけることもできます。
このときの水は、水道水を汲み置きして、塩素を抜いた水を使用してください。
ここで注意する事は、水は一滴づつゆっくりと足して、水が多すぎないように気を付けます。
水を足し始めると、石膏が勢いよく水を吸い込んでいきますが、しばらくすると水を吸い込むスピードが遅くなってきますので、このくらいで水を足すのをやめます。
このとき水が多すぎて、石膏が溜めることができる量を超えてしまうと、水が溢れ出してアリが溺れてしまいます。
万が一、水が石膏から溢れ出してしまったら、チューブの穴からティッシュペーパーを差込み、余分な水分がなくなるまで吸い取ります。
■エサやり
エサ場に入れると働きアリが巣へ持ち帰ります。
エサの量は、コロニーの数にあわせて、入れすぎないように気を付けてください。
特に水分の多いエサを大量に入れてしまうと、腐敗してカビがはえてしまいます。
始めのうちは、アリが食べる量がわからないと思いますが、翌日まで残っているエサは余分な量なので、次回からはその分の量を減らします。
アリは巣の中と、巣の外を、湿度によって判別しています。
そのため、エサ場にも多くの湿度があると、アリはエサ場を巣として使用してしまう事があります。
このようになると、働きアリは卵や幼虫をエサ場へ運んできてしまい、常にエサ場にアリがいる状態になってしまうのです。
こうなってしまうと、蓋を開けてエサを与えるのが困難になってしまうので、エサの入れすぎには気を付けてください。
女王アリを単独で飼育する場合は、エサ場を連結しても、女王が自らエサ場まで来る事はありませんので、餌場は取り付けないで、チューブの中へアントサプリなどの液体のエサを入れて与えます。
ハリアリなどの一部のアリには、昆虫などを専門に食べる肉食性のアリがいますが、それ以外の多くのアリは、様々な餌を食べる雑食性です。
そのため、飼育する時も栄養バランスを考え、様々な餌を与えなければいけません。
特に春や夏など、女王が多くの卵を産む時期には多くのタンパク質を与える必要があります。
雑食性と一言にいっても、植物性の強い雑食や、肉食性の強い雑食など、種類によって好みがあります。
そのため、始めは様々なエサを与えて、飼育しているアリが何を好んで食べるのか知ることが長期飼育のカギとなります。
餌を与える回数は、雑食性のアリの場合週に2~3回ほどで十分飼育できます。
しかし、昆虫食のハリアリなどは絶食にとても弱く、お腹がすくと幼虫を食べてしまうことがあるため、一日おきくらいか、可能であれば毎日でも与える必要があります。


カブトムシやクワガタに与えるゼリーですが、野外でもカブトムシと同じように樹液や果実を食べるアリにとってもとても良い餌になります。
様々な会社から、多くのゼリーが販売されていますが、その多くには着色料や保存料が含まれているものもあり、体の小さなアリにとっては有害なものもあるので与える時は注意が必要です。
昆虫ゼリーの中で、AntRoomでも長年使用していて、最も信頼できるのはLISのPOWER JELLYです。
このゼリーはバナナやリンゴの成分を指標として作られていて、着色料や保存料、香料など余分なものを一切配合していません。
そのため、開封後は他のゼリーに比べると、痛むのが早いのですが、アリにとっては最高の餌になります。

植物の種子は、クロナガアリなどに与えます。
クロナガアリに種を与える時に気を付けることは、エサ場に種を入れると、働きアリはすべての種を巣の中に運んでしまいます。
食べきれない分まで運んでしまうため、巣の中に残った種がカビたり、発芽して、巣の中が根っこだらけになってしまいます。
これを防ぐために、与える種は食べきってから次を与えるか、種を割って発芽しないようにして与えて下さい。

どの餌を与えるのかは、飼育する方によって意見は違うかもしれませんが、より多くの種類の餌を与える事は決してマイナスにはなりません。
私たちも毎日違うものを食べるように、アリも同じ餌を長期間与え続けると、飽きてしまい食欲が落ちてくる事があります。
そんな時は、いつもと違う餌を与える事で解決できる事から、アリはかなり食にはうるさい生き物だと考えられます。
フタホシコオロギ
爬虫類を扱うショップでは、必ずあるエサ用コオロギです。
動物性タンパク質を必要とする子育ての時期に与えると、産卵数が増えて、働きアリの数も多くなります。
コオロギは様々なサイズが販売されていますが、S~Mがアリに与えるのにちょうど良い
大きさです。
また、生きたコオロギを与えるのが苦手な方には、冷凍コオロギをお勧めいたします。
ヨーロッパイエコオロギ
このコオロギも爬虫類用のエサとして販売されています。
フタホシコオロギに比べて体が柔らかいので、小型種にお勧めです。
トノサマバッタやオンブバッタ
コオロギは動物質の餌を多く食べる雑食性ですが、これらのバッタは主にイネ科の植物を食べる草食性です。
アリの嗜好性がとても高く、高栄養な餌となります。
これらは餌としては販売されていないので、野外で採集してきたものを与えます。
この時、公園や人家付近で採集したものには、殺虫剤や除草剤などはついている恐れがあるため注意が必要です。
ミルワーム
小動物や爬虫類用の餌として販売されているゴミムシダマシの仲間の幼虫です。
栄養面や嗜好性を考えると、バッタ類には劣りますが、飼育が楽で長持ちします。
アリに与える前には、ミルワームにバナナや穀物などを与えて、栄養をつけることをお勧めします。
ハチノスツヅリガの幼虫
これはハニーワームと言う商品名で販売されているガの幼虫で、ミツバチの巣に寄生して蜂蜜を食べて育つガの一種です。
養殖にもハチミツ、ミルク、穀物などを与えているため、とても高栄養で脂肪分に富んでいます。
レッドローチ
熱帯に住むゴキブリで、家に住むものとは違い、森林性のゴキブリです。
ガラスやプラスチックを登ることができないため扱いが容易です。
体が柔らかいので、多くのアリが喜んで捕食します。
丈夫で、飼育がしやすいのも良いところです。
ショウジョウバエ
体長2~3mmの小さなハエです。
爬虫類を扱うショップでは、羽がなく飛べない品種が販売されています。
コオロギなどは、アリを噛み付くことがあるため、ころしてから与える必要がありますが、ハエはアリを攻撃する事がないため、生きたまま与えてアリに狩をさせることができます。
トビムシ
トビムシは森林などで落ち葉や有機物を食べている土壌昆虫の一種です。
とても体の柔らかい虫で、驚くと名前の通りジャンプします。
基本的に小さすぎるため、アリのエサには使いませんが、ウロコアリなどのいくつかのアリの中には、トビムシを専門に食べるものがいるため、このように特殊なアリを飼育する時に必要になります。
シロアリ
シロアリはアリだと思っている人も多いのですが、実はゴキブリに近縁な昆虫で、ハチに近縁なアリとはまったく違う昆虫なのです。
シロアリはとても柔らかく、動きが鈍いため、多くのアリが好んで捕食します。
中でもオオハリアリなどは、野外でもシロアリをたくさん食べています。
アリは普段、地中で暮らしているため、飼育する時も同じような温度管理が必要になります。
地中は一年中温度が一定で、真夏でも深くへ潜れば涼しく、とても快適な環境なのです。
そのため、飼育場所の温度は気を付けなければいけません。
特に真夏は、アリの飼育で最も危険な時期になります。
これは、様々な生き物の飼育でも同じ事ですが、30℃以上にならない環境で飼育します。
また、夏以外の季節でも、直射日光には絶対に当てないようにして下さい。
ちなみにアリにとっての適温は23~25℃です。
本州のアリであれば、室内飼育する場合は冬は無加温でも飼育できます。
南西諸島や熱帯のアリを飼育する場合は、10~15℃以下にならないように保温が必要になります。
販売しているアリには、飼育難易度をつけています。
温度管理、エサを与える頻度、エサの種類、取り扱い易さなど、様々なことを総合的に見て付けていますので、★が少ないからと言って、飼育しても長生きしない、ということではありません。
初めてアリを飼育する方には、3つ星以上をお勧めしていますが、生きたエサなどを豊富に与えることのできる方や、冬場の保温ができる方は、2つ星の種類でも、問題なく飼育できます。
種類ごとに、特徴や飼育方法が異なりますので、ご不明な点は、お気軽にお問い合わせください。
★★★★
最も飼育のしやすい種類です。
野外でも、市街地から森林まで、様々な環境に適応している種類が多く、幅広い温度にも耐えることができます。
絶食にも強い種類が多いです。
初めてアリを飼育する方にも、お勧めできる種類です。
例:クロオオアリ、ムネアカオオアリ、クロヤマアリ、トビイロケアリ、キイロシリアゲアリなど
★★★☆
とても飼育のしやすいアリですが、冬の保温や、生きた昆虫を与えるなど、最低限の管理が必要です。
初めてアリを飼育する方でも十分飼育することができます。
例:アカヤマアリ、クロトゲアリ、ケブカハリアリ、イエヒメアリ、シワクシケアリなど
★★☆☆
ここに含まれる種類は、絶食に弱い種類もいるため、豊富なエサを与える必要があります。
また、温度管理が重要な種類なども含まれます。
例:フトハリアリ、ハシリハリアリ、ヨコヅナアリ、パラポネラなど
★☆☆☆
現在は、飼育経験の少ないものや、長期飼育の難しい種類です。
飼育環境、エサの種類など、不明なことが多くあります。
飼育は、手探りで行います。
例:アギトアリ、ギガスオオアリ、ツムギアリなど

アリの種類ごとの飼育について紹介いたします。



ペットとして歴史の浅いアリは、飼育方法には、まだまだ分からないことも多くあります。
このページでは、アリを飼育しているお客様の、飼育方法などをご紹介致します。
皆様の飼育方法を公開することで、アリ飼育技術の向上に繋がればと考えています。

■実体顕微鏡
小さな虫といえばアリ!と言われるほど、アリの中には小型種が多く、最小サイズのコツノアリなどは1mmほどしかありません。
その他の普通種であっても、5mm以下という種類がほとんどで、肉眼での観察には限界があります。
そんな時にお勧めなのが実体顕微鏡です。
普通の顕微鏡とは違って、立体的な物体をそのまま観察することができるのです。
実体顕微鏡で生きたアリを観察していると、今までは気がつかなかった細かい毛や、体表の質感や動きなどを感じることができます。
まるでアリが巨大化したような感覚で観察を楽しむことができるのです。
生きたアリの観察以外に、種類を調べるときにも便利です。
レンズが2つある、双眼実体顕微鏡がお勧めで、倍率は20~60倍あれば十分だと思います。
高倍率になると暗くなるので、観察時には光が必要ですが、顕微鏡用の蛍光灯は、かなり熱が出るので、生きたアリを長時間観察するのには不向きです。
アリのために、熱が出ないLEDライトなどを使用します。
写真で使用しているのはNikonのSMZというタイプで、かなり昔からある機種ですが、すごく観察しやすくてお勧めです。
倍率は、固定式ではなくズーム式なので、自由な倍率に調整することができます。
アリの観察がさらに楽しくなると思います!
今まで気がつかなかった発見があります。