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■コロニーの増え方

巣の中で産卵ができるのは女王だけで、普段は働きアリしか生まれてきませんが、コロニーの数が増えてくると、繁殖期に羽の生えた新女王と、同じく羽を持つオスアリが生まれてくるのです。

巣で生まれた新女王と雄アリは、繁殖期になると、いっせいに巣から飛び立つのです。
この行動を結婚飛行といい、クロナガアリは4月、クロオオアリは5月、ケアリは7月、シリアゲアリは9月、トゲアリは10月と結婚飛行の時期は種類によって異なります

そして、巣から飛び立った新女王は別の巣のオスと交尾をします。
このとき女王は数匹のオスと交尾をすると言われています。
女王がオスと交尾をするのは、一生でこの時期だけなのです。
女王アリの寿命は10〜20年もありますが、結婚飛行の時にオスからもらった精子を体内に蓄え産卵し続けることができるのです。

交尾を終えた女王は、地上へ降りて羽を抜きます。
そして地中へ潜り一匹で子育てを始めるのです。
※中には数匹の女王が協力をしてコロニーを創るようなアリもいます。
最初の働きアリが羽化するまでの1〜2ヶ月間は、女王は何も食べずに子育てをします。
このとき女王は体内に蓄えている栄養を幼虫に与えて育てあげるのです。

クロオオアリの新女王と、オスアリ

同じ種類であっても、オスとメスはまったく違う外見をしている事が多く、雌雄で色も違う場合もあるため、オスアリだけを見て種類を見分けるのは難しいです。

5〜6月ごろに結婚飛行をします。

枯れた竹にすむミカドオオアリの新女王。

ミカドオオアリもクロオオアリと同様、5〜6月ごろに結婚飛行をします。


トビイロケアリの新女王。

ケアリ類は夜間に灯りに集まる習性があります。

街頭やコンビニの灯りに、時には数千もの羽アリが集まってくる時があります。

ケアリは7〜8月に結婚飛行をします。
サムライアリの結婚飛行です。
結婚飛行は1シーズンに数回に分けて飛び立ちます。

雨上がりで湿度が高くなった晴れた日に、一斉に飛び出します。

アリたちは飛び出す前に、巣から出たり入ったりと繰り返して、慎重に飛ぶ時期を見極めています。

クロナガアリは4月と、日本のアリの中では、最も早い時期に結婚飛行を行います。
飛び立つ時期を慎重に見計らうクロオオアリのオス。

飛びたっても、他の巣の女王と出会えなければ意味がないので、慎重に外の様子を窺っています。

基本的にアリは、一つの家族に女王は1匹ですが、中には複数の女王が協力して暮らすようなアリもいます。

クロトゲアリは多雌性といって、一つのコロニーにたくさんの女王がいます。
このオスは同じ巣の女王と交尾しようとしています。
このように、同じ巣のオスと女王が交尾をして、女王が増えていくアリもいるのです。

トゲアリの働きアリとオスアリ。
色といい、形といい同じ種類のアリとは思えませんね。
ノコギリハリアリのオスは真っ黒で、とても同じ種類のアリとは思えません。

このように、多くのアリ(特にハリアリ類)が、雌雄でまったく違う外見をしています。

複数の女王で協力をして家族をつくるクロナガアリ。

このように、単独ではなく2匹以上でコロニーをつくるアリを多雌性と言います。

意外と多くのアリが、このような方法でコロニーをつくります。
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